Amazonにないかな?と探してみたんだけど、琵琶関連のものなんて何も売ってないよ…
琵琶初心者は、何を揃えたらいいの?
こんなお悩みに答えます。
琵琶教室開催・現在定期的に通ってきているお弟子さんは15人ほど
戦前の琵琶歌本も数多く収集し、歌本だけで50冊以上所有
1書籍・CDはほぼ売ってないので、小物関連を購入しよう
琵琶関連の書籍・CDは残念ながらほとんど売っていません。
なぜなら、近代琵琶(筑前琵琶・薩摩琵琶)の最盛期は戦前だから…
その時代の音源といえばラジオ、LPレコード、大正期などはSPレコードになりますね。
そこからかなり売れたものだけがCDとしてまとめられているものがぽつぽつあるだけですが、それも販売を停止されています。
どうしても近代琵琶が聞きたい!という方はこちらをどうぞ。
琵琶をはじめるにあたって、揃えるものは以下です。
撥(3~5万円位・石田琵琶店・自分の師匠から購入可能)
撥ケース(手作り多し)
琵琶ケース(3万円位・石田琵琶店にて購入可能)
調子笛(Amazonや三味線店で購入可能)
それ以外は、必要に応じて先生から購入を薦められると思います。
特に買わなくてもいいです笑
自宅で練習をするのに役立つものがあれば、参考にしてください。
2既製品でふだんの稽古に役立つものを購入する
邦楽をやるなら必携の調子笛!絶対に「A」を購入してください。
「E」のがやや安価で出ているので買ってしまうかもしれませんが、ピッチが高いので琵琶に使うなら絶対「A」です。
そんなに値段が高いものではないので、持ち歩き用に琵琶ケースに入れておく用と、自宅稽古用2つあると安心です。(単によくなくすだけともいう…。)
地べたに譜面を置くと、目線が下過ぎるので適度に高さのある小さなテーブルか、邦楽用の見台を置いて練習するといいです。
地べたに譜面を置くとのぞき込んで姿勢も悪くなるので、高さのあるものの上に置くようにしましょう。
私の大好きなICレコーダー笑。
稽古で録音させてくださる先生ならば、絶対購入した方がいいです。
自分の記憶力はあてになりません…そして携帯で録音するとすぐにストレージ(容量)不足になって消さなくてはいけなくなるので、時代遅れといわれようとも稽古用のICレコーダーをもつことを強くおすすめします。
高いものでなくて大丈夫ですが、お財布と相談してください。
そして、乾電池タイプのものがいいです。充電するのを忘れると外出先で困ります…。
音質はこれくらいの予算でも十分ですが、大人の買い物ができる人はスペックの高いものも永く使えておすすめです。
オンラインレッスンでも、ライブレコーディングもできちゃう優れものはこちら
オーディオインターフェースが内蔵されているので、とくに新しく機材を買う必要もないのが便利。
鶴田流では使う人が多い指すり。
速い弾法で汗ですべらないときに使用している人も多いです。
初心者は上下に素早く手が動かないのであると安心です。
三味線の「太棹用」は、両面つかえてお得です。普通の長唄用と100円も違わないので、ぜひ両面を。
特に買わなくてもいいですが、家にあるものでも。
日本手ぬぐいで琵琶を拭くとつるつるになってきます。
手垢がどうしても楽器についてしまうので、練習した後は軽く楽器を日本手ぬぐいで拭くとよいです。
日本製で昔からの製法で作られている、ちょっと高くてもいいものがおすすめです。
ポリエステルのものや、中国製の安いものだと逆に楽器を傷つけてしまいます。
チューナーは初心者のうちは必要ありませんが、先生によっては調子笛ではなく、こちらを買った方がいいとすすめる方もいるので従ってください。
うちの教室では買うのはとくに推奨していませんが、邦楽以外とのセッションの際に役立ちます。
また、ライブハウスや静かではないところで調弦をする際に、クリップ式のマイクがついていると音を拾ってくれて調弦しやすくなります。
正座が長時間きつい人には、しびれないように座れる正座椅子もおすすめです。
正座はだんだん慣れてはきますが、夢中で練習しているとしびれているのに気づかなかったりします。
しょっちゅうしびれて練習にならないよ!という人はぜひ使ってみてください。
おしりを椅子の上に乗せるので、本当に足がしびれません。
3買わなくていいもの
平たく言ってしまうと以下の3つです
・琵琶の本
・琵琶のオムニバスCD
・メトロノーム
これは洋楽のリズム訓練のためのものなので、琵琶に使用することはありません。
むしろ呼吸や邦楽のリズムの妨げになることの方が多いのでおすすめしません。
・琵琶の本
買うことが意味がないのではなくて、探してもみつからないので探すことをおすすめしないのが、本です。
古本屋さんで見つけた琵琶の本、であれば歴史や過去の琵琶奏者を知るために有用ですが、初心者のうちはだれが有名でだれがだれの弟子なのかさっぱりわかりません。
琵琶についての知識は師事している先生から直接伺いましょう。
・琵琶のオムニバスCD
聞いてみてもいいですが、「( ´_ゝ`)フーン」で終わると思います。
琵琶は、とくに個人が出やすい芸能なので、お気に入りの演奏家を見つけた方が楽しめると思いますよ。
簡単にまとめると、琵琶と、琵琶糸と撥以外お金使わなくていいです笑
でも琵琶が高いですよね~…小さい小物から買いたいという気持ちも分かりますし、どんな演奏家がいるのかな…など周辺のことに興味がわくのもわかります。
楽器が高くて始めるのにハードルが高いわりに、途中の追加課金がないのも琵琶を習う特徴ともいえますね。
あとは自分が「あると便利だな!」と思うものを追加していけばいいと思います。
琵琶のCDについての余談
琵琶のCDがほしい…!
結論からいうと、ネットでは全然手に入りません!
というのも、売り手側の話で恐縮ですが私も含め自費出版の場合、Amazon手数料が高過ぎて、第三者の販売者を通すと利益の53%持っていかれます。
2,000円の0円のCDを委託すると手元に来るのは税金だの、CDをAmazonの倉庫に送る費用を含めると1,000円ないかも。
それくらいなのと、流通に乗せるGS1コードが何万円…となるとCDを作っても手売り以外ほとんど利益もなにもないので、Amazonに売ってないのです。
ぜひ演奏家の演奏会やライブで手売りしているものを買ってあげてください。
喜ぶと思いますし、お目当ての演奏家のCDをいちばん確実に買える方法だと思います。
Amazonって出品料が高いんですよ…。