1月16日水島結子琵琶の会は開催いたします

こんにちは。

薩摩琵琶の水島結子です。

二度目の緊急事態宣言が発令されましたが、1月16日(土)に開催する「水島結子の会」
は予定通り開催いたします。

もともと5月から1月に延期となったこの公演。
この公演のために地道にこつこつ邁進してまいりました。

 

緊急事態宣言がでたのに公演なんて!という声もあるでしょうし、たくさんのキャンセルの連絡もいただいております。

しかし、私たち演奏家は公演がなくても稽古を重ね、私もこの日のために外出も控えて準備をしてまいりました。

お弟子さんたちも不安があると思いますが、お弟子さんたちにもスタッフとしてご協力いただきコロナ対策を徹底して、静かに公演を完了させる所存です。

そのためいつもよりは短時間の公演になるかと思いますが、ご協力いただけましたら幸いです。
ツイキャスにて配信もさせていただきますので、いらっしゃれない方は配信にて応援いただけたらありがたいです。

こちらからご購入いただけます(配信チケットは2000円です)

ただ、配信はまだまだお客様にはハードルが高く、安い値段に設定していただいてもチケットは売れていません。

生演奏が見られないから配信を見る、という段階までは伝統芸能に関しては到達までにはかなりの時間がかかるでしょう。
それゆえ、公演に行けないから配信で、というのも赤字公演のところも多いと推察します。

 

このような時期、色々なお考えがあるかと思います。
しかし、自粛を訴えて総倒れにならないよう考えて行動できたらと思っています。

 

緊急事態宣言が出るとの知らせが出たときに、正直頭が真っ白になりました。
こんなに気を付けて生きてきたのに、なぜ?年末年始もどこにもいかずに公演を敢行するために頑張ってきたのに…と数時間ぼーっとしてしまいました。

 

1月の公演どうするの?ギャラはどうするの?買ったチケットは払い戻してくれるの?毎日こんな連絡が絶えず、ふとした瞬間涙が止まらないこともあります。

チケットを買ってくださったお客様ではなく、同じような立場の方からが多いので、お客様には恵まれているなあとありがたく思っています。

 

しかし、私が今本当に琵琶演奏を諦めたら今世紀中に琵琶がなくなる。
それくらい琵琶楽の未来は危機的状況と言わざるを得ない状態です。
きっと戦争直後も今と同じだったのだな、と思っています。

生きることが第一、芸能は心に余裕がないと顧みられることはない。
もっともだと思います。

 

しかし、ただごはんを食べて生きているだけでは、私は幸せではないんです。
この時代に琵琶が生きて存在していないと、幸せではないんです。
「欲しがりません、勝つまでは」の精神論が成功してこなかったことは皆歴史から学んでいるはずなのに、また繰り返そうとしている。

 

人が生きるのはパンを食らうためではなく、健康で幸せに生きるためだと思います。
健康をなおざりにしてきた人は今こそ体力をつけて、健康を優先に考え自分にとって何が幸せなのかを考える時期だと思います。

自分の幸せを追求するのは悪いこと、利己的なことと言われるかもしれませんが、
幸せでなくては他人への思いやりや他者の幸せを思うような余裕が生まれません。

 

どうか、「自粛」が他者を追い詰めることがないように、辛くてしんどい人が増えることのないようにこの自粛期間精一杯やりたいと思います。

応援していただければ幸いです。
どうぞご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

 

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