こんにちは。びわ@ゆんころです。
自分に合った教室がいいんだけど…
そんなお悩みに答えます。
この記事で紹介する「薩摩琵琶教室の探し方」を読んでいただければ、自分に合った教室が見つかります。
19年という長い琵琶歴のうちで、他の演奏家のいろんな教室を見せてもらいました
この記事では、自分に合った薩摩琵琶教室を探すための3つのチェックポイントを紹介し、どういう基準で教室選びをすればよいかを参考にしてくだされば幸いです。
記事を読み終えると、琵琶人生が待っています!
おすすめの薩摩琵琶教室を探すための手順3つ
①現役で活躍している演奏家を探す
②演奏家の考え方、得意な琵琶演奏スタイル(古典・洋楽系・現代音楽など)と自分がやりたいこと、惹かれるイメージが一致するかを確認する
③月謝は自分が納得する金額か、その他経費があるか確認する
結論からいうと、おすすめの薩摩琵琶教室は、できるだけ現役で演奏活動をしている先生が開催している教室です。
なぜなら、いくら高名な方でも、今現在演奏活動をしていない先生だと自分がのちに演奏活動を始めるときに困ることがでてくるからです。
自分が舞台に立つようになると、いろんなアクシデントが起きますし、クライアントからの難しい要望に応えて演奏をしなくてはならない場面に多々遭遇します。
その際、活動をしていない先生に相談してもはっきりとした答えがもらえず、結局だれにも相談できずに一人で抱え込むことになってしまうからです。
昔は活動していたけれど、今はあまり演奏活動をしていない…という方だと解決策に向けての意気込みがまったく違ってくるので、今もなお現役で演奏している先生がおすすめです。
なんでも相談に乗ってもらえる先生の教室に入るって、それだけで安心感が違うね!
立ったまま演奏してほしいとクライアントに言われたときに、「どうしようか…?」と悩みました。クライアントからすれば、ギターも三味線も立って演奏できるのだから、琵琶もできるのではないか?という気軽な感じでリクエストしたのだと思います。しかし、それまで私は「琵琶は座って演奏するもの」として稽古を重ねてきたため、どうしたらよいのかとても困ったのです。先生に相談したところ、立奏用のストラップのお話を伺い、歩きながらでも弾けることがわかって、大変心強い思いをしたことを今でも覚えています。また、先生も同じような悩みや問題解決を経てきたのだなぁと感じ、親近感を覚えました。
それでは、具体的に現役の演奏家で教室を開催している先生を探しましょう。
「自分に合う」かは、まずは活動しているかを知ったうえで見極めましょう。
現役の演奏家が教室を開催しているかは、以下の検索方法で知ることができます。
◇サイト検索
◇日本琵琶楽協会に問い合わせる
1◇サイト検索
現役で演奏活動をしている先生は大抵ホームページかブログのページを持っています。
そこでは「どんな場所で演奏しているか」「どれくらいの頻度で演奏しているか」「演奏や、日本文化に対しての考え方」などを知ることができます。
たとえば、大学や企業公演が多い演奏家は歴史や文化背景なども詳しく、人前で解説できる力がある方が多いとわかりますし、ジャズやクラシック音楽の演奏家と一緒の公演が多い方は琵琶で五線譜が弾くのが得意だ、といったことなどが読み取れます。
また、ホームページには必ず演奏会予定が記されていますので、足を運んでみてください。
あまりに更新頻度が少ないホームページの場合、活動休止している場合もあります。
メリット:いろんな演奏家を比較検討できる
デメリット:情報が分散しているので、探すのが大変
2日本琵琶楽協会に問い合わせる
日本琵琶楽協会
本部事務局 〒160-0023東京都新宿区西新宿4-14-7 新宿パークサイド永谷305号
☎️ 03(5371)0120
Fax 03(5371)0230
メール biwagaku1959@gmail.com(メールで問合せ推奨)
サイトに流派の特色や歴史があり、興味のある流派の先生を紹介してほしいとお願いすると、琵琶楽協会員の先生を紹介してくださいます。
年に3回の定期演奏会(1月、6月、9月コンクール、11月)を開催していますのでそこに足を運んでいろんな演奏家の演奏を聞いてみるのもよいです。
メリット:喜んで相談に乗ってくださる
デメリット:日本琵琶楽協会に所属していない先生でよい人がいても、紹介してもらえない
ちなみに2023年現在、私は日本琵琶楽協会の方針に賛同できず退会しているので、自己責任でお願いいたします。
どんな演奏家がいるかおおよそつかめたら、「自分に合うか」どうかのチェックです。
「自分に合うか」は以下の視点で決めましょう。
b.月謝やその他の費用の折り合いはつくか
a.自分がやりたい方向性ができそうか、について考えてみましょう。
当たり前ですが、古典を演奏したいのに洋楽セッションを多くやっている先生につくと古典は上達しません。
逆に、自分が目指すところが洋楽と琵琶のコラボレーションであれば、そのような活動をされている方のもとで学んだ方がいいです。
私の場合、最初はわけもわからずただ「琵琶がステキ!」という感じで始めていき、徐々に自分がやりたいのは「古典」なのだと気付きました。
もともと大学でも歴史学を専攻しているほど歴史が好きで、芸能や文学の造詣が深い先生に古典を習いたいと思うようになりました。
琵琶だけでなく、日本の伝統芸能は一度門下に入るとなかなか先生を変えられません。暗黙のルールみたいなものなのですが、色んな先生を渡り歩いていると噂が広まり、受け入れてもらえなくなってしまうケースもあります。
それゆえ最初の教室選びは重要です。
私がついた両先生はお二人ともとても素晴らしく、ご理解いただけたので無事移籍ができましたが、一般的にはもめる原因となりますので慎重に選びましょう。
b.月謝などの費用については、納得できないと続けられないのでしっかり確認しましょう。
ホームページに記載がなく、「お問い合わせ」としている先生には直接メールをして問い合わせて大丈夫です。
いくらで教えているか公表したくない方はそうしている場合が多いですが、きちんと答えてくれます。
東京であれば1回5000円~1万円が相場です(45分~1時間)。関西地区だともう少し割安なようです(1回3000円~)。
都度払いでなく、月謝制の場合はどの習い事でもそうですが、振替日が取れなかったり、忙しくて稽古にいけなくても毎月同じ金額をお支払いします。
基本的に申し出がない場合は、全く行かなかった月でも月謝はかかりますので、「今月は1回も行けなかったから0円」ではなく、翌月に2ケ月分支払います。
月謝は高ければいい先生というわけではなく、あまりお弟子さんを増やしたくないから高めに設定している方もいるそうです。月謝の高い、安いよりもこの演奏家から指導を受けたいか、熱意はあるか、親身になってもらえそうかを優先して決めるほうがいいです。
その他、教室主催のおさらい会がある場合はその出演費用、着物を用意する必要があるか、ほかに必要な経費はいくらくらいかを伺うとよいでしょう。
着物を買わなくてはならない場合、何万かの単位でお金がかかりますので、見落とさずにチェックしてください。
琵琶の貸し出しをしてくれる先生もいますので、その費用も聞くといいでしょう。
和の習い事は、絶対着物じゃないとだめ!という教室もあるから確認しなきゃ
まとめ
・自分がやりたいことと、先生が得意なことが一致するかを確認する
(古典がやりたい人は先生が歴史や文化背景に造詣が深いかも重要です)
・月謝やその他経費は自分が払える範囲なのかを確認する