自分に合った薩摩琵琶教室の探し方②

 

 

伝統芸能の、琵琶の先生ってどうやって見つけたらいいのかな?
どういう先生がいい先生なのかわからないよ

 

琵琶をはじめてみたいけど、誰が上手いのか下手なのかわからないから先生を選ぶ基準を教えてほしい

 

こんなお悩みに答えます。

 

琵琶だけでなく、芸能の評価は最終的には個人の好みです。

 

それゆえ、「下手だなー」と言われていても人気がある人は人気があるのが芸能界。

 

ふつうの歌手でもそうですよね、歌はイマイチだけどキャラが立ってて人気がある歌手などはたくさん存在します。

琵琶も伝統芸能でありながら、やっぱり最後は好みで選んでいると思います。

しかし、キャラが立っていて面白い琵琶奏者…であっても琵琶を教えるのが上手い、教室を運営するのが上手い、というのとは違ってくるので、今日は全くの初心者が長く琵琶を続けるには先生の「こういう所を見るといいよ」というのをお伝えします。

 

こういう先生から琵琶を習いたい!!先生のここをチェック

1定期的に教室、発表会を開催していること

人は目標がないとあまり頑張れません。

 

それゆえ、門下内で定期的に発表会があるとそれに向かって集中的に稽古する状況に追い込まれることになります。

人前で1回演奏することは自宅で100回稽古するより上達する、といえるほど人に演奏を聴いていただく機会は大切です。

 

その機会を作ってくれる先生につくのがおすすめです。

 

演奏をはじめたての状態ではなかなか自分だけでライブを行えるレベルではないので、出演させてもらえる機会が多いほうがいいです。

 

教室も先生の都合で毎月不定期だと、稽古の予定が立ちにくく琵琶を生活のサイクルに取り入れるのが難しいので専業で教室をやっている方がよいでしょう。

2現役の演奏家として色んな演奏会に出演していること

 

年に1度くらいの本番で「琵琶奏者です」という方も実は少なくありません。

ですが、本番の回数があまりに少ない先生だと、演奏に関してのアドバイスやサポートに欠ける恐れがあります。

演奏家の経験などは、やってみないとわからないことが多いですが、マイクや音響などの相談もしやすいのは現役で活躍されている先生です。

 

大きい舞台だと音響機材は必須なので、琵琶ならこうマイクを設置する方がいいよとか、こう準備する方がいいよ、などと教えてくださる先生がいいですね。

 

見極め方は簡単で、演奏家として定期的に活動しているかどうかをみれば大体わかります。

 

3自分の弟子を引っ張っていってくれること

現役で演奏の仕事をしていると、イベンターや仕事仲間から紹介してほしい、などとの声がかかることがあります。

できればお弟子さんで頑張っている人、プロを目指している人を推薦してあげたい、と思っている先生はいい先生といえます。

演奏を始めた頃はだれだって仕事がないもの。

 

そういうチャンスをくれる先生がいるというだけで、演奏する励みになります。

 

②とカブりますが、演奏活動をたくさんしている方についていると自分にもチャンスがくることがあるので、面倒見のいい先生を選びましょう。

 

面倒見がいいかどうかは、お弟子さんと一緒に舞台に出ているなどの活動をしていることから伺い知ることができます。

 

4琵琶や芸能の知識に通じていること

日本の伝統芸能は、歴史や背景がとても大事です。

 

扱う作品を原書で読んでいなかったり、ろくに内容もしらないで演奏をしている方から学べることってあるでしょうか。

演奏技術については学べるかもしれませんが、芸能は日々鍛錬。

 

自分の携わっていることに対して、疑問をもって研究したり、深く追求できることは実は芸能においてはとても大事なことです。

 

あまりに日本の芸能や歴史に興味のない先生は、すぐに底が尽きてしまい学べることが少なくなってしまうでしょう。

 

5ほかの演奏家に嫉妬しない、広い心をもっていること

これは長く付き合わないとわからないことですが、ほかの演奏家の悪口を言う先生はやめた方がいいです。

 

悪口は大抵嫉妬からくるものなのですが、「あんなヘタクソなのに大きい仕事をやっているなんて、色仕掛けしたに違いない」とか「有名人に媚びているから仕事をもらえている」などと批判している演奏家は、自分の弟子が若くして有名になったときに絶対に足を引っ張ってきます。

 

お稽古をつけてあげない、とか「お弟子さんと一緒に出てほしい」という依頼が来ても、才能があったり自分よりも目立つ弟子は出さないなどといった小細工をされることもあるからです。

 

あとは自分の公演のチケットをノルマ化したり、ほかの演奏家のライブを見に行かせないようにする(もしくは、悪口をいって囲おうとする)先生も心が狭いのでやめた方がいいです(笑)

 

 

びわ@ゆんころ
自分としては「広い心をもっていること」が一番大事だと思っています(笑)
人を叩いても、なにも状況はよくなりません
一緒に琵琶を盛り上げたい!と頑張っている先生を見つけてくださいね

 

私もまだまだ学ばなくてはならないことが多く、日々勉強と稽古に追われていますが、自分が琵琶で超まわり道してしまったので、お弟子さんにはできれば自分がした失敗はさせないようにしたいと考えています。

こうすればこうなるよ、と言語化して指導できるよう研究しています。

 

自分に合ういい先生はきっと見つかります!

いい先生といい楽器に出合えたら無敵です。ビワビワ。

 

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