稽古してもなかなか上手くならないなぁ
なんかこんな感じで続けてても、才能ないしやめちゃおっかな…
こんにちは。fa-twitterびわ@ゆんころです。
今日は努力してもなかなか成果が出ない時にどうすべきか、をお伝えします。
私はわりと泣き虫なほうですが、ここ20年くらいで泣いたことの85%が琵琶に関することですね
あとは大事な人が亡くなったときが10%で、残り5%が恋愛です(笑)
大概は琵琶関係で泣いてます。
どんな人でもいつも順風満帆だぜ!ってことはありません。
好きな習い事なのにしんどいよ~って人に見ていただけたら嬉しいです。
努力してもなかなか成果が出ない時にやるべきこと
1努力してもなかなか芽が出ない時こそ、人と比べないことを心がける
人と比べて上手い、下手、というのはよくよく考えてみるととてもくだらないことです。
芸の良し悪しは自分で決めるものではなく、聞いてくださる方、指導をしている先生が決めることです。(少なくとも伝統芸能はね💦)
芸は自分との闘いです。
人と比べて「あの人より自分のほうが上手い!」「あの人より自分の方が評価されている!」というだけならともかく、「あんなヘタクソより自分のほうが下手だと言われた」とか「あんなヘタクソなヤツが大きなイベントにでているのはけしからん!」みたいな発想になってきたら要注意です。
その人の芸の魅力は技術だけではありません。
ある程度プロとして演奏活動をしていたり、指導する立場にある人は最低限の技術は持っています。
たとえば、そこそこの技術の人でも自分のできる範囲で子供たちに伝統芸能を教えたり、習いたい人に快く教えてあげている人と、技術がすごく素晴らしいけれど人の悪口を常に言っていて、仕事をとるのに手段を選ばない人がいたとして。
結果、どっちにもファンがつくと思います。
技術があまりなくても頑張ってる前者と、とにかく冷徹だけど技術がある人、ニーズはどっちもあります。
大事なのはあなたが、どうなりたいか。どういう演奏をしたいか。どういう演奏家になりたいかです。
人と比べて、ではないのです。
2地味な努力を馬鹿にせずやる
毎日どうしても余裕がなくて、打弦だけやる。
時間がなくても、頭は稽古のことを考えているだけで、かなり素晴らしいことです。
できなかった自分を責めずに、出来ることを淡々とやりましょう。
「こんな基礎ばかりやっても、曲の練習ができないなんて!」と自分に対して責めなくて大丈夫です。
野球選手で素振りをしない選手はいません。
音楽家だって音階練習、苦手な細かい基礎的な練習は、絶対どんなプロもやっています。
プロがやっている基礎練習をバカにして、曲をさらうことだけやろうとすることは、実はそんな大したことではありません。
誰しもやっている、小さな積み上げ練習を馬鹿にせず淡々とできることが上達の一歩です。
練習の成果が右肩上がりで現れるケースは少ないです。
むしろ、右肩上がりで上達するときは悪い指導者についていて先生を変えたときくらいでしょう(笑)
いきなりぐーんと成果なんてでません。
すぐすぐの上達は諦めて…とは言いにくいですが、ちょっとやそっとで達人にはなれません(笑)
琵琶だから、じゃなくてどんなことも同じですよね。
勉強だって今迄やったことがない人が、1,2カ月勉強したからっていきなり100点はとれません。
少しずつ、アップダウンを経ていきなりわかる瞬間が必ず来ますので、焦らずコツコツがんばりましょう。
3努力してもなかなか芽が出ない時に、「稽古する意味」を探さない
どういう意味?って感じですよね。
人は壁にぶち当たった時に変な風に冷静になることがあります。
はい、その通り。
生活にも困らないし、生きていくうえでも困らないです。
でも、何か理由がないと稽古できないですか?
やるからには上達したい!という熱い思いは稽古する理由になりませんか?
熱くなるものがある、熱くなろうとする自分を冷めた目で見ないようにしてほしいです。
結局その対象が琵琶じゃなくても、いつでも辞められるし、いつでも自分の生活から排除することができます。
稽古する意味なんて究極をいったらありません。
私は、淡々と突き詰めて見えてくる世界が見たいからやります。
先人たち、名人たちが見た世界を自分の目で見たい。
だから稽古しています。
稽古や練習は自分との闘い。
弱い自分に勝つためには、稽古する意味なんて探さないほうがいいんです。
結局は、しんどい時や伸び悩んでいるときは、逃げる言い訳探しになりますから。
休みたかったら休んでいい。
遊びたかったら遊んでいい。
でも稽古する意味を、もやもやしているテキトーな心理状態のまま決めつけて、稽古すること自体を否定しないでほしいです。
4伸び悩んでても、続けていれば解決する
結局全ての事象がそうです。
ダイエット、勉強、日記をつける…なんてことまで全てそう。
今日からやるぞ!と勢いづいてみても毎日やる気が溢れていることなんて無理です。
上手くいくときもあるし、何日も上手くいかないときも多い。
けれど、これだけは言えます。
これだけ。
たとえ数日休んでも、とにかくやめない。
やり続ける。
それだけのことが皆続かないんです。
だから続いているだけでほとんど大勝利。
自分ひとりで道を歩いていると、大きく道に迷うから先生の所に行って方向性を導いてもらう。
間違って進んでいたら、修正してもらう。
そのために稽古は休まず通いたいものです。
余談。
今だから言えますが、普通に自粛期間も師匠稽古は通っていました。
私にとっては、琵琶をやらないことが緊急事態すぎて。
自分で稽古していても、これでいいのかな?と迷うところがあったりして。
未だに稽古場ではうちでも、師匠のところもマスク着用のもと、換気徹底、師匠宅では除菌スプレー噴射(めっちゃかけられる)のもと稽古ですが、稽古できないよりは全然いいです。
マスクして歌うと鍛えられるので、ちょっと得した気分。
不織布のマスクだと歌うたびにズレて肌荒れしてしまい、布マスクを着用しているので声のこもりがMAX。
サイレンサーをつけて歌っているようなものですよね。
これまた修行だ。
といったように。
何事もプラスに考えると人生楽ですよ。
お弟子さんたちにどうしたら上手くなりますか!?といつも悩んだ顔で質問されますが、稽古みたいな大変で、面倒なことをやろう!と思っている時点でかなり意識高いと思います。
そのままがんばりましょう。
あとは続けるだけ。
ではでは!