こんにちは。びわゆんころです。
琵琶のお手入れについてよく聞かれるのでお答えしたいと思います。
意外かもしれませんが、琵琶を拭くのは除菌アルコールティッシュにしてください。
漆が塗ってある琵琶も拭いて大丈夫ですよ。
とくに中古の琵琶を購入したあとはアルコールティッシュで拭くのをおすすめします。
手垢が付きやすい糸巻き、胴体は必ず拭いてください。
結構汚いなー…と思うかもしれませんが、その茶色いの、「ヤニ」かもしれません。
というのも、昔の琵琶人に限らず喫煙者ってすごく多かったですよね。
今は考えられませんが家や会社のオフィスでも平気で喫煙していた時代がありました。
琵琶の稽古場でも先生が吸っていたり、稽古を待つ間にお弟子さんたちで吸っていたり…ということがあったようです。
そのヤニが意外と琵琶についているんですよね…
中古を買ったときは注意して拭いてみてください。
臭いをとろうとしてファブリーズなどの化学物質は絶対にかけてはだめです。
おすすめなのは、少しだけ楽器を天日にあてて液体ではない線香タイプのお香を炊いたりして少しずつ臭いを薄めていくことです。
水拭きしてしまうと、確実に木目がケバ立つのでアルコールティッシュで。
臭いも気になるでしょうが、絶対に香水や臭い取りの液体を無理にかけたりはやめてください。
もちろん、楽器をおしっこをかけられない所に置くのがベストですけどね💦
琵琶のつやを出すには「イボタロウ」か「ミツロウ」を粉にしたものか、クリーム状のものを少し手ぬぐいに含ませて拭くとツヤがでます。
ミツロウは石田琵琶店ではよく使っているようですが、個人的にはベタベタするのでイボタロウがおすすめです。
イボタロウの塊は、1個買っておけば一生使えます💦
つやがでなくなるのは、手垢がついていることが多いので(特に左手が当たるあたりの胴)まずは手垢をアルコールティッシュで拭いてからロウを塗るのをおすすめします。
手垢が日ごろからつかないようにするには、稽古のあと軽く手ぬぐいで拭いてあげるといいですよ。
ロウは木材に浸透させて外からの汚れや水などを多少ガードするようなイメージなので塗りすぎに注意です。あくまで少し、ですよ。
楽器は丁寧に扱えばずっともつので、綺麗に扱ってあげましょう。
びわびわ